「海外旅行に行きたいけど、どこで買えば良いのかわからない…」とお悩みではありませんか?
本記事では、元日系大手航空会社グランドスタッフ歴6年&海外渡航歴45都市以上のわたしが、海外航空券を買うおすすめの方法をご紹介します。
なるべく安く、安心して旅行を楽しめる航空券の買い方をどうぞご覧ください!
- 初めてで航空券の買い方がわからない
- 購入サイトがいっぱいあって迷う
- 安い航空券を買いたいけど不安がある
- 航空のプロが航空券を買う方法を知りたい
また、安い=安全性は大丈夫?と考えるのは普通のこと。元航空会社勤務だからこそ知る、避けるべき買い方も必見ですよ!
- 日系大手航空会社グランドスタッフ歴6年
- イギリス・ロンドン在住歴3.5年
- イギリス語学留学・ワーキングホリデー・就労VISA取得経験あり
- 海外渡航歴17カ国45都市以上
- 1988年生まれのパスポート5冊目
【準備編】飛行機のチケットを買う前に!決めておくべき5つのこと
飛行機のチケットを買う前に!決めておくべき5つのことをご紹介します。
何も決めずに航空券を買うと、結局高くついた… なんてことにもなりかねません。
後で後悔しないために、しっかり事前準備をしてから、航空券探しをスタートしましょう!!
短期の旅行か、長期滞在かによっても選ぶチケットは変わってきますよ!
それでは、詳しく見ていきましょう!!
①日程
まず、決める必要があるのが「日程」!
月や曜日によって、航空券の値段は大きく変わります。週末と長期休暇の時期は、値段が高い傾向にあることは、知ってる人も多いのではないでしょうか?
しかし、仕事の都合で、どうしても値段が高い時期に航空券を取らざるをえない人が多いのも事実。
海外旅行の場合、3日間以上の日程を組む場合が多いので、行きと帰りどちらかは、高い時期からズラす方法もありですね!
航空会社によって高くなる時期は異なりますが、ぜひ参考にしてみてください。
- 週末
行き(日本発):土曜日、日曜日、月曜日
帰り(海外発):金曜日、土曜日 - 長期休暇
年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み、シルバーウィークなど
日程を前後させたり、週や月をずらしてみたりしてみて!金額が大きく変わることも珍しくないですよ!
②行き先
これを決めないと始まらないのが行き先!
行きたい国が決まっている場合が大半かと思いますが、都市や空港まで決まっている方は少ないのではないでしょうか?
海外旅行初心者なのか、経験者なのかによっても行き先の決め方は様々。それぞれのおすすめな行き先の決め方がこちらです。
- 初心者:日系航空会社が就航している都市から選ぶ
乗り継ぎがなく、現地での移動が少ない
- 経験者:行きたい都市から逆算して航空券を選ぶ
行きたい場所優先!乗り継ぎや現地移動があるのも楽しみの1つ
ここで注意なのが、都市まで決めていても、1つの都市に複数空港がある場合もあります。
例えばロンドンにある空港の数は6つ。知らずに航空券を購入すると、現地で焦ること間違いなしです。
詳しくは「注意点:到着空港と出発空港を要チェック」をどうぞ!
私の後輩の話ですが…
パリ旅行の最終日、シャルル・ド・ゴール空港に向かおうと、現地の方に「空港行きはどっちですか?」と聞いて教えてもらった行き先が、もう1つのオルリー空港だった…
なんてことも!
③航空会社
航空会社選びは迷うところですよね!
「安さ・サービスの良さ・安心感・日本語が通じるか・マイルが貯まるか」など選ぶ基準は様々です。それぞれの選ぶべきポイントについてご紹介します。
- 安さ重視:格安航空券サイトで一番安い航空券を選ぶ
※乗り継ぎ時間が長すぎる場合あり。出来れば利用の航空会社は1社、多くても2社がおすすめ
- サービスの良さ:エアラインランキングで上位の航空会社を選ぶ
例えば、SKY TRAXの「World Airline Award」など。いくつかの会社がランキングを発表してるので、チェックしてみるのをおすすめします。
- 安心感:トラブルの少ない航空会社を選ぶ
安全性はもちろんですが、遅延やキャンセル時の対応がしっかりしている航空会社を選ぶと旅行の予定も立てやすい!私はよく、「〇〇航空 評判」で口コミや、Airline Ratingsのランキングを見て判断しています。
- 日本語が通じる:日系航空会社、もしくは日本から乗り継ぎのない外資系航空会社を選ぶ
一番安心なのはJALやANAの日系航空会社を選ぶ一択です。しかし、外資系航空会社でも、日本発着便には日本人クルーが乗務していることがほとんど。
※「ロンドンー香港ー日本」の場合、ロンドンー香港間は日本人クルーが乗務していることは少ない
- マイルが貯まる:自分が溜めているマイル、もしくは同じグループの航空会社を選ぶ
JALのマイルを溜めているならワンワールド、ANAならスターアライアンス、その他スカイチームというグループがあります。また、グループは違っても航空会社間で提携がある場合もあるので、あわせて確認してみてください!(JALの提携航空会社/ANAの提携航空会社)
※安い航空券はマイルが貯まらない場合があるので、事前に確認が必要です
ヨーロッパによく行くわたしの、最近のおすすめ航空会社は、カタール航空、エミレーツ航空、キャセイパシフィック航空!
値段は安めなのに、サービス面と安全性でも高評価です!3社ともJALのマイルが貯まります!
④荷物の量
見落としがちなのが荷物の量!
LCC(格安航空会社)でなければ、最低でも20KGまでの荷物が1つは無料で預け可能なので、1週間以内の旅行であればどの航空会社を利用しても問題ない場合が多い。しかし「こんな場合は注意!」な3つはこちら!
- 冬の旅行
- 1週間以上の旅行/長期滞在
- お土産で帰りの荷物が増えそう
無料で預け可能な荷物の量は、航空会社・行き先・チケットクラスにより様々。JALやANAの利用であれば、エコノミークラス(ステイタスなし)の場合、23KGの荷物を2個まで無料で預け可能です。
しかし、外資系航空会社の場合は、エコノミークラスの中でも無料の個数や重さが異なる場合がありますよ。
事前に荷物の量を把握し、状況にあった航空券を購入しましょう!※カウンターで超過料金を支払う場合、航空券を購入時より高額なことが大半です!
【20KG/1個を超える人向け】航空券を選ぶポイント!
- 20KG〜23KG/1個
日系航空会社か、個数制の外資系航空会社を選ぶ - 20KG〜23KG/2個
日系航空会社か、2個預け可能な個数制の外資系航空会社 - 23KG以上
25KG以上の無料預け可能な重量制の外資系航空会社
※エミレーツ航空の場合、エコノミークラスでも20KG、25KG、30KG、35KG以内で種類があります
【重量制】超過料金の落とし穴
荷物の重さがオーバーしたら、「超過料金を払えば良いや!」と思っていませんか?
個数制の場合、荷物1個をプラスすると、元々無料で預け可能な重さが23KGであれば、同じく23KGの荷物を追加で預けることが出来ます。
しかし、重量制の超過料金は「1KG」ごと。金額は距離によりますが、アジア内でも1KG=2千円以上と考えると…
重量制で超過料金を払うより、航空券代が少し高くても個数制の航空会社を選ぶ方が総合的に安くなる場合も!
どちらが安くなるか計算してみることをおすすめします。
⑤日程変更をする可能性
日程変更をする可能性があるかどうかで、購入すべき航空券の種類は変わってきます。基本的な日程変更/キャンセル「不可」と「可」の違いはこちら!
- 日程変更/キャンセル「不可」の航空券:最安値で購入可能
- 日程変更/キャンセル「可」の航空券:結構高め
ほとんどの人が、なるべく安い航空券を求めているはず!
しかし、国際線の航空券は10万円近くすることも多いので、万が一キャンセルや変更をせざるを得ない場合を心配する人もいるのではないでしょうか?
日本航空(JAL)の航空券、台北行きの運賃を、航空券の種類ごとに比べてみました!
Economy Special | Economy Standard | Economy Flex | Business Special | |
---|---|---|---|---|
予約変更 | 可(有料) | 可(有料) | 可(無料) | 可(有料) |
払い戻し | 不可 | 可(有料) | 可(無料) | 不可 |
座席指定 | (※一部運賃除く) | 可(※一部運賃除く) | 可可 | 可 |
ラウンジ | 不可 | 不可 | (※一部運賃除く) | 可可 |
金額 | 53,100円 | 57,100円 | 152,600円 | 88,100円 |
無料で変更/払い戻し「可」のエコノミークラスの航空券が、ビジネスクラスの約2倍も高いことにびっくり!
この場合、変更/キャンセルする予定がなければ、一番安い料金を選ぶ一択ですが、その時の状況にあわせて最適な航空券を選びましょう!!
航空券はどこで買えば良い?元航空会社勤務のおすすめはコレ!
航空券を買う前の準備ができたら、早速航空券を探し始めましょう!
「どこで買うべきか?」元航空会社勤務&海外渡航歴45都市以上の、わたしのおすすめ2選とともに、ぜひご覧ください。
【おすすめ①】航空会社の公式ホームページから購入
元航空会社勤務の私が一番おすすめする航空券の買い方は、航空会社の公式HPから購入すること!!
しかし、「航空会社の公式HPから購入すると高くない?」と思う人もいるのではないでしょうか?
確かに、格安航空券サイトの金額と比べると少し高い。しかし、ほとんどの場合は数千円だけです。
少し高くても、実際にいろんなお客様と空港で出会った中で「プラス数千円を支払う価値はあるな!」と思っています。
その訳は、、、イレギュラー(遅延や欠航)が発生した時に実感するもの。万が一を想定して、安心を買うことが、わたしのおすすめです。
- イレギュラー(遅延や欠航)があれば、直接連絡が来る=他社を通さなくてOK
- イレギュラー(遅延や欠航)時、対応してくれるスタッフは目の前に(空港で)
※公式からの購入でない場合、購入した旅行会社やサイトの緊急連絡先に連絡をする必要があります - イレギュラー(遅延や欠航)時、変更処理はその場でしてくれる
※変更等の処理は、基本的に発券元(購入したところ)でしか対応できません
実は、航空券の予約を変更する権利は「発券元」にあるんです。
例えば旅行会社が発券した場合、乗る便がJALであっても、JALのスタッフは基本的に予約をいじることが出来ません。
【おすすめ②】旅行会社経由で購入
実は、大手旅行会社でも1年ほど働いていました。
そんな私がおすすめする航空券の買い方2つ目は、旅行会社経由で購入すること!航空券とホテルがセットになったパッケージツアーをおすすめします。
選べる航空会社や出発時間、ホテルはある程度制限されますが、旅行会社がまとめて買っている分、より安くなることも多い!また、現地では自由行動なので、好きに旅行を楽しみたい人にもおすすめです。
しかし、どの旅行会社でも良いわけではないので注意点をご紹介しますね!
- 日本の旅行会社であること
海外の旅行会社の場合、英語対応のみや、時差で連絡が繋がらないことも… - 24時間対応していること
緊急なことは時間関係なく起こるもの。いつでも対応可能か確認が必要です。 - 緊急時の連絡先につながること
24時間対応可能となっていても繋がらなければ意味がない…
旅行会社に繋がらない… と泣いているお客様を何度見たことか…
どれも緊急の時に重要なことですね!加えて、ビザ取得、送迎代などオプションも選択できる場合がありますが、かなり割高です。自分でできることがほとんどなので、一度トライしてみるのもありですよ!
旅行会社勤務時代、ビザ取得や送迎オプションの希望があれば、「本当に申し込みます?自分でもっと安くできますよ!」って教えてあげてました笑
格安航空券サイトで購入
航空券の買い方3つ目は、格安航空券サイトから。一番利用する人が多いのではないでしょうか?
安い航空券が見つかるので簡単で便利ですが、注意しないと落とし穴にハマることも多いのが事実。本当に購入すべき航空券かどうか、一度立ち止まって調べることが、トラブルを防ぐために重要です。
- 表示金額は税金や燃油サーチャージ加算前(最終的にそんなに安くない…)
- 乗り継ぎ時間がめっちゃ長い(5時間以上だとキツイ…)
- 乗り継ぎが2回以上(できれば1回までにおさえたいよね…)
- 複数の航空会社を経由する(別の航空会社だと最終目的地までチェックインが出来ないことも…)
- 聞いたこともない海外の会社が発券する(ぼったくられないか?緊急時の対応は大丈夫か?不安…)
わたしは、格安航空券サイトを、安い航空券はどの航空会社か?調べるときに活用することが多いです!
電話や空港カウンターで購入
航空会社の予約センターへの電話や、空港の発券カウンターでも航空券の購入が可能。直接話して航空券を購入したい人にとってはおすすめの方法です。
しかし、インターネット上で購入する時と違い、別途で料金がかかる場合があるので、注意点と共にお伝えしますね!
- パソコンやスマートフォン(携帯電話)の操作が苦手
- インターネット上で予約するのが不安
- 旅程を直接相談したい
航空券の発券に別途5,500円かかるのは、結構大きな出費ですよね… そこで、直接話して航空券を「予約」したい人へ、私が航空会社勤務時代にお客様におすすめしていた裏技を大公開します!
- 航空会社の予約センターに電話や空港カウンターで旅程の相談
- 発券はせず、「航空券の予約のみ」取ってもらう
- 予約した航空券の予約番号を教えてもらう
- パソコンやスマートフォン(携帯電話)で、「3」でもらった予約番号を検索する
※航空会社のHPから予約番号検索 - 購入へ進む※予約には有効期限があるので、必ず期限内に購入しましょう
- 発券(航空券の購入)完了!!
航空会社の発券カウンターは、わたしが働いていた場所。この方法で予約のみされるお客様、結構いらっしゃいましたよ!
元航空会社勤め直伝!海外航空券の買い方3ステップ【初めての人必見】
元航空会社勤務で、グランドスタッフとして航空券の発券も担当していたわたしが、プライベートで行っている海外航空券の買い方を3ステップで大公開します。
とてもシンプルなので、「安く、かつ快適」な海外旅行にしたい人にはおすすめの方法ですよ!
格安航空券サイトで安い航空券をチェック!航空券の値段は時期や空席状況により変動します。
前回の旅行では安いと思っていた航空会社の運賃が今は高かったり、逆に高いと思っていた航空会社の運賃が安かったり!
現時点での状況を知るために、格安航空券サイトを利用していますよ。
- トラベルコ
「航空券+ホテル」のパッケージを申し込む時は、そのままココから予約する時もあります。今まで何度も利用していますが、比較的よく知られた旅行会社が多いイメージ。 - スカイスキャナー
安い時期を探すのに便利!何月が安いか一発でわかります。また、日程から安い行き先を検索できるので、いろんな調べ方ができますよ。
2つ以上の格安航空券サイトをチェックするのがおすすめですよ!
日程と行き先が決まったら、予算に合った航空会社を見つけます。安いだけじゃなく、旅行がスムーズにできる旅程か、その航空会社は安心できる会社か、見極めることが大切です。
- 乗り継ぎ時間
2〜3時間がベスト - 乗り継ぎ回数
安さを取るなら1回乗り継ぎ(2回乗り継ぎは、1回乗り継ぎより高い場合が多い)
※日本国内乗り継ぎは回数に含まない - 航空会社間の提携(2社以上の航空会社利用の場合)
同じ航空会社間の乗り継ぎがベスト。もしくは提携航空会社。提携があると、遅延の場合の情報を共有している場合が多い。
※便を遅らせてまで待ってくれるわけではありません
わたしが働いていた日系航空会社では、到着した飛行機のドア付近で呼び出して、「お客様と次の便の搭乗口まで走る!」なんてことがよくありました。
※間に合いそうな場合に限りトライします
- 遅延・欠航時の対応
メンテナンスによる遅延や欠航の場合でも、便の振替え等をしてくれない航空会社もあります。遅延・欠航だけでも予定が狂うのに、対応も悪いとせっかくの旅行が台無しですよね…
遅延・欠航の可能性を考えて航空会社を選ぶことは絶対です!!今まで経験がないなら、ラッキーなだけ!
詳しくは、「航空会社の選び方」をぜひご覧ください!
航空会社の公式ホームページで航空券を買う!
これが、わたしが航空券を買う時に一番多く利用する方法です。正直、格安航空券サイトを通して航空券を購入するより数千円高いのは事実。
しかし、遅延・欠航時の対応の速さを考えると、数千円は安いと思いませんか?
格安航空券サイトで航空券を購入したことにより、泣いているお客様を数多く見てきたわたしだからこそ、少し高くてもおすすめする方法ですよ!
格安航空券サイトの注意すべきポイントは
「格安航空券サイトで購入」を見てね!
航空券を安く買う方法10選|元航空会社勤務が伝授【海外編】
海外航空券を安く買う方法10選を、元航空会社勤務&海外渡航歴45都市以上のわたしがご紹介します。誰でも試せる簡単な方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
①早めに予約する
遅くても3ヶ月以上前に購入するのがおすすめです。日程が近づくと航空券代が高くなる理由は、安い割引チケットが売り切れるから。高い運賃しか残っていないのが高いと感じる理由です。
逆を言うと、空席が多い便の場合は、直前でも安い運賃が残っている場合もありますよ!
②土日の予約を避ける
土日や祝日、長期休暇の時期の運賃は、高めに設定されています。
さらに、空席がなくなるのが早いので、「世間のお休みにしか休みが取れない!」場合は、半年から1年前から予約すると少しは費用が抑えれる可能性も!
もしくは、往復どちらかだけでも、高い時期を外すことをおすすめします。
③早朝・深夜便を選ぶ
早朝・深夜便は、どの航空会社も運賃が安い傾向があります。
時間を有効に使えるので個人的にはおすすめの旅程。仕事終わりに空港に直行なんてこともできちゃいますね!LCC(格安航空会社)の出発時間は、特に早朝・深夜が多い印象です。
5時間以上のフライトで、飛行機で眠るのが苦手な人には深夜便がおすすめですよ!本来眠る時間に飛行機に乗るので、日中の便よりはよく眠れるかも!
④乗り継ぎ「有り」を選ぶ
海外乗り継ぎ1回を選ぶことをおすすめします(長距離の場合)。
所要時間は、直行便よりプラス数時間かかりますが、安いことに加え、乗り継ぎ地の空港内も楽しめるのがメリット!
乗り継ぎが多ければ多い方が安いと思われがちですが、ほとんどの場合、2回以上の乗り継ぎより、1回だけ乗り継ぎの方が安い!評判の良い航空会社も選べるので、安全面でも安心です。
保安検査も通らなければならない場合、出発時間が迫っていても優先レーンは使わせてもらえません。日本の空港は優しすぎますね…
⑤オフシーズンに予約する
特に高い時期は、7月や8月の夏休みシーズンです。7月8月を外せば、安いチケットが見つかることが多い。
希望の日程で安い運賃が見つからなくても、週をずらしたり、数日前後させるだけでも運賃が大きく変わる場合がありますよ!
また、航空券が安い傾向にあるのは1月や2月ですが、せっかくなら少しでも良い時期に行きたいですよね!諦めなければ掘り出し物が見つかるかも。
⑥1人ずつ予約する
航空券は、1人ずつ予約する方が安い運賃が見つかりやすい!
何人かでまとめて予約しようとすると、同じ種類で、人数分の空席のある運賃が検索されます。
同じ運賃で空席が足りないと、全員1つ高い運賃になるので、1人ずつ検索する方が安い航空券が手に入りやすいのが理由です。
「座席が離れないか心配…」と思う人もいるでしょう。
しかし、一緒に予約をしても、座席指定やオンラインチェックインを事前にしなければ、離れた座席になる可能性が高いので、まとめて予約するのも、1人ずつ予約するのも変わりません。
オーバーブッキングの際、同行者がいない方が無料アップグレード対象に選ばれやすいメリットも!
⑦パッケージツアーを利用する
航空券+ホテルがセットのパッケージツアーは、安いツアーが多くておすすめです。
旅行会社が厳選した航空会社やホテルの中から選ぶことになりますが、現地では自由行動!飛行機が遅延・欠航した場合、旅行会社がまとめて対応してくれるのもメリットの1つです。
航空券とホテルを別々に探す手間が省けるので、時間の節約にもなりますよ!
⑧LCC(格安航空会社)を利用する
サービスに対し多くを求めない人は、LCC(格安航空会社)を選ぶことをおすすめします。
フルサービスキャリア(JALやANAなどのLCCではない航空会社)で無料で提供される、機内食や機内エンターテインメントなどの機内サービスが有料、もしくは無い分、安く航空券を購入することができますよ。
しかし、荷物や座席指定の料金を追加すると、LCC(格安航空会社)でない航空会社と変わらない金額になる場合もあるので、必ず他の航空会社の運賃とも比べてみましょう。
⑨セールを狙う
日系大手航空会社のJALやANAでも定期的にセールが行われています。通常の割引運賃の、半額ほどの値段で航空券が買えることも珍しくありません。
LCC(格安航空会社)の値段より安くなることもあるので、セール情報は要チェックです。
わたしはJALのマイルを貯めているので、JALの公式ホームページを定期的にチェックしてます!
⑩マイルを使う
マイルを貯めていると、10万円以上する海外航空券が、燃油サーチャージと諸税だけの数万円で購入できてしまいます!
「どのようにマイルを貯めるのか?」
飛行機に乗るとマイルが貯まることは知ってる人も多いでしょう。しかし、あまり飛行機に乗らない人でも、日常の買い物でマイルが貯まりますよ。
マイルを貯め始めてから、クレジットカードが使えない買い物は「めっちゃ損」に感じてしまいます…
マイルを貯めていたおかげで、ロンドン行きのプレミアム・エコノミー座席を購入できました!初のエコノミー以外の座席&初の仕事以外の空港ラウンジでしたよ!
【海外編】航空券を購入する時の7つの注意点
【海外編】航空券を購入する時の7つの注意点をご紹介します。楽しみにしていた海外旅行、最悪の場合、空港で手続きすらできない!なんてことにもなりかねません。
「日本のパスポートさえ持ってればOK」は通用しませんよ!
すべて、わたしがグランドスタッフ時代に経験したトラブルです…
- 航空券とパスポートの名前は必ず同じに
- パスポートの有効期限を確認 ※期限内でも要注意!
- ビザ(査証)が必要でないか事前に確認 ※乗り継ぎ地を含む
- 片道ずつ航空券を購入する場合
- 到着空港と出発空港を要チェック
- 【乗り継ぎ】航空会社が違う場合
- 【乗り継ぎ】別々で予約する場合
①航空券とパスポートの名前は必ず同じに
航空券とパスポートのローマ字表記は、一文字でも異なると飛行機に乗ることができません。
航空券を購入する際に承諾する「約款」と呼ばれる契約条項にも記されていますよ。約款にある通り、パスポートと航空券の名前違いは、航空券の買い直しが必要です。
とはいっても、約款をきちんと読む人はほとんどいませんよね…
国際線の搭乗手続きを担当していたわたしが、よく遭遇した航空券の名前トラブルをご紹介しますね!
- 姓と名が逆
- パスポートは旧姓のままなのに、航空券は新姓(もしくは、パスポートは新姓、航空券は旧姓)
- スペル違い
「さとう」さんの場合:SATO、SATOH、SATOU
「ゆうき」さんの場合:YUKI、YUHKI、YUUKI
②パスポートの有効期限を確認(※期限内でも要注意!)
パスポートの有効期限が足らず、旅行を諦めざるを得ないこともよくあるトラブルの1つ。
現時点で有効期限が切れている場合もあれば、古いパスポートを間違えて空港に持ってきてしまうことも…
また、「知らなかった」ことで、飛行機に乗れないこともあります!それは… パスポートの残存有効期間不足。
パスポートの残存期間って何?と思いますよね!これがよくある落とし穴なんです…
入国するにあたって、パスポートが有効期限内であることはもちろんですが、有効期限+3ヶ月〜6ヶ月の期限が必要な国もあります。
この条件を満たしていない場合、パスポートが有効期限内であっても入国ができないので、出発する前の搭乗手続きもできません。
- 香港…滞在日数プラス1ヶ月間
- フランスなど、シェンゲン協定加盟国…滞在日数プラス3ヶ月間
- シンガポール…プラス6ヶ月間
- ベトナム…プラス6ヶ月間
- ペルー…プラス6ヶ月間
(2024年3月1日時点の情報)
※加えて余白のページが必要な国もあります
実際に出会ったことがあるんです!公式ではない記事を読んで、間違った情報を信じてしまったお客様を… その方はもちろん出発できませんでした…
③ビザ(査証)が必要でないか事前に確認(※乗り継ぎ地を含む)
パスポートの残存期間とともに確認すべきことが、ビザ(査証)が必要かどうか。
日本のパスポートは「世界最強」とも言われていますが、すべての国にビザなしで行けるわけではありません。
ビザの取得に時間がかかる場合もあるので、航空券を購入する前に各国の大使館や領事館、外務省の公式ホームページで確認することは必須です!
アメリカのESTAや、ヨーロッパのETIAS(2025年開始予定)のような事前渡航認証が必要な国もありますね!
インターネット上で気軽に申請出来ますが、回答に数日から1ヶ月ほど時間がかかる場合もあるので、早めの行動が大切ですよ!
- 中国
- キューバ
- インド
- インドネシア
- カンボジア
- ロシア
- アフリカ大陸の一部の国々
など
(2024年3月1日時点の情報)
ビザが必要な国の中には、到着時にビザが取得可能な国もありますが、顔写真や紹介状など必要書類が必要な場合もあるので、注意しましょう。
④片道ずつ航空券を購入する場合
- 「帰りの日にちがまだ分からないから、片道の航空券だけ買えば良いや!」
- 「片道分のマイルがあるから、行きの航空券はマイルで、帰りの航空券はお金で購入しよう!」
と考えている人もいるのではないでしょうか?実はこれ注意が必要!思ったより高くついたり、最悪の場合、出発できなかったりもあり得ます。しっかり理解した上で航空券を購入しましょう!
【搭乗手続きが出来なくて出発できない!】
片道分の航空券を持って、航空会社のカウンターで搭乗手続きをしようとすると、 搭乗手続きを断られることがあります!その理由は、行く国によって、帰りの航空券を購入済であることが入国の条件な国もあるから!
その場で帰りの航空券を購入すれば、出発できることもありますが、時間がギリギリな場合は諦めざるを得ないことも…
「帰りの日にちは行ってから決める!」と、旅行慣れしてきた人に多いトラブルです。珍しい話でもないので、皆さん気をつけてくださいね!
【高い!片道分だけ買ったのに、往復分とほぼ変わらない!】
片道運賃は、往復運賃を単純に半分にした金額だと思っていませんか?日系航空会社を含む多くの航空会社では、片道と往復で割引運賃が異なることが多い!往復で購入する方が割引運賃の種類が多いので、結果、運賃が安くなりやすいんです。
- 行きと帰りを別々で購入→往復まとめて買う場合の2倍の金額になった…
- 行き:マイル、帰り:購入→往復で購入するのと結局同じ金額…
なんてことにならない為に、購入する前に片道/往復それぞれの金額を確認することをおすすめします!
⑤到着空港と出発空港を要チェック
「行き先」を決めるのはもちろんですが、大事なところはどの空港に降り立つか/どの空港から出発するか!例えば、関東と関西の空港を例に挙げると、同じ地域でも2つ以上の空港がある場合があります。
- 関東:羽田空港(東京国際空港)、成田空港(成田国際空港)
- 関西:関西国際空港、伊丹空港(大阪国際空港)、神戸空港
購入した航空券の到着空港と出発空港が同じだと思っていたら、「実は違う空港だった…」なんてことにもなりかねません。事前に知っていれば良いですが、空港についてから気づくと乗り遅れる可能性大!
同じ都市名でも、空港が複数ある場合に注意が必要です!
- ロンドン(イギリス):6つ空港あり
ヒースロー空港(LHR)、シティ空港(LCY)、ガトウィック空港(LGW)、ルートン空港(LTN)、スタンステッド空港(STN)、サウスエンド空港(SEN) - パリ(フランス):3つ空港あり
シャルル・ド・ゴール空港(CDG)、オルリー空港(ORY) - 台北(台湾):2つ空港あり
桃園国際空港(TPE)、台北松山空港(TSA)
間違いを防ぐ方法は、ヒースロー空港(LHR)やシャルル・ド・ゴール空港などの空港コードで検索すること!空港ごとに異なるので、知っていると便利ですよ!
※「○○空港 空港コード」と検索すると出てきます
⑥【乗り継ぎ】航空会社が違う場合
乗り継ぎがある旅程を選んだ場合、どの航空会社を選ぶかで注意点が変わってきます。そこで今回は、東京→パリ(フランス)→ロンドン(イギリス)の1回乗り継ぎの場合で考えてみましょう。
- 旅程①:東京→パリ(フランス)
- 旅程②:パリ(フランス)→ロンドン(イギリス)
❶同じ航空会社
旅程①(東京→パリ)と旅程②(パリ→ロンドン)、どちらも同じ航空会社を利用する場合は、一番安心!搭乗手続きも、荷物の預かりも、最終目的地のロンドンまでしてもらえます。
❷違う航空空会社(提携あり)
旅程①(東京→パリ)と旅程②(パリ→ロンドン)、違う航空会社だけど、提携がある航空会社同士であれば心配なし!同じ航空会社利用の場合と同様、搭乗手続きも、荷物の預かりも、最終目的地のロンドンまでしてもらえます。
❸違う航空会社(提携なし)
旅程①(東京→パリ)と旅程②(パリ→ロンドン)、違う航空会社でグループも違う場合は、一番注意が必要です!多くの場合、違う航空会社であっても提携がある場合がほとんどですが、こんなときに起こり得ます。
- 格安航空券サイトの最安値で航空券を購入した時
- 旅程①と旅程②を別々で購入した時※必要な乗り継ぎ時間を満たしていない可能性もあるので要注意!
- メジャーでない目的地のため、同じ航空会社(グループ会社)の便がない時
⑦【乗り継ぎ】別々で予約する場合
乗り継ぎの旅程を別々に予約したいと考えてる人もいるのではないでしょうか?自分の予定に合った旅程が自由に組めるので、良い面もありますが、注意点の方が多いのも事実です。よくあるトラブルをご紹介しますね。
- 空港規定の最低乗り継ぎ時間(MCT)が足りず、搭乗手続きができない
- 提携のある航空会社同士ではないので、搭乗手続きができない
- 旅程同士がつながっていないので、搭乗手続きに時間がかかる
- 無料で預け可能手荷物の量が異なる
まず、必要な乗り継ぎ時間は自分で決めれるものではなく、空港によって最低限必要な乗り継ぎ時間(MCT)が決まっています。最低乗り継ぎ時間(MCT)を満たしていないと、航空会社は確実な乗り継ぎが保証できないので、手続きをしてくれません。
また、一括で購入した航空券でない場合、無料手荷物許容量が区間ごとに異なる場合もあります。超過料金を支払わざるを得ないこともあるので要注意ですよ!
航空券をキャンセルする場合はどうする?
航空券の変更やキャンセルができるかどうかは、購入した航空券の種類により異なります。「【準備編】飛行機のチケットを買う前に!決めておくべき5つのこと」の”⑤日程変更する可能性”で詳しく紹介してるので、ぜひご覧ください。
- 変更できる(無料)航空券:公式ホームページや予約センターで変更可能
- 変更できる(有料)航空券:公式ホームページや予約センターで変更可能
その際、変更手数料や差額を支払うことで変更の処理が完了※差額払い戻しの場合もあり - 変更できない航空券:一旦キャンセルをして、新しい航空券を取り直し
※キャンセル料を支払って、差額が返金される場合もあれば、全額返金されない場合もあります
旅行会社を通して購入した航空券の場合は、旅行会社に連絡しましょう!
格安航空券予約サイトを選ばない理由
格安航空券サイトを選ばない理由は、、、「安心」が買えないから。
旅行は予定通りにいかないことも多いので、防げるトラブルは防ぎたいのが大きな理由の1つです。トラブルが海外で起こる可能性を考えるとなおさら!イレギュラー(遅延や欠航)時に、空港に行きさえすれば確実に対応してくれる安心感は何者にも変えられません。
実際、大きなトラブルに巻き込まれたことはありませんが、グランドスタッフ時代に、困っているお客様をたくさん見てきたからこそ感じます。
便の振替えや、今後の対応を確認したいのに、連絡がつながらない… 話すらできなくて時間だけが過ぎていくのは相当のストレスです。何万円も金額に違いがあるなら別ですが、数千円の違いなら「安心」を買っても良いのではないでしょうか?
余裕を持てる状況を用意しておくことが、旅行を最大限に楽しむコツです!!
LCC(格安航空会社)が安い理由
LCC(格安航空会社)の運賃が安い理由はこちら。
- 大手航空会社では無料のサービスを有料化:預け荷物や座席指定
- オンライン限定で航空券の購入が可能:対面で予約できるカウンターがない
- 早朝便・深夜便が多い:人間が本来行動する時間ではない
- 座席数が多い:席の間隔が狭い
- 機内設備の簡素化:機内エンターテインメントがない
- 飛行機の機種を統一:機種ごとに訓練する必要がない
LCCがおすすめの人 | LCCをおすすめしない人 |
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荷物の量が少ない(7KG以下or 20KG以下) 座席はどこでも良い オンライン予約に慣れている 安ければ時間は気にしない 自分の端末で映画や動画をダウンロードして楽しめる サービスはあまり期待しない | 荷物の量が20KG以上 友達と隣同士の座席に座りたい オンライ予約に不安がある 家から空港まで遠い・空港で前泊は嫌 機内エンターテインメントを楽しみたい 座席が狭いのは耐えられない JALやANA並みのサービスを期待する |
また、航空会社都合の欠航であっても、キャンセル料金の返金はバウチャーでのみ(予約したLCCのみで利用できるチケット)。つまり、お金として返金されない場合も多いのが事実です。
何度も利用する予定の航空会社であれば、問題ないですが、今後利用する予定のない場合は、返金されないも同じなので注意しましょう。
わたしもLCCを利用するときもありますが、予定に余裕がない時や、台風の時期、雪が多い時期などの天候に左右されやすい時期は、LCCではない航空会社を選んでいます。
よくある質問
- 航空券はどこで買うのが安い?
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航空券をどこで買うのが安いかの答えは、「格安航空券サイト」です。
しかし、何も問題が起こらなければの話。名の知れた旅行会社を経由する場合は安心ですが、特に最安値を選ぶ場合は、購入前に十分確認をしましょう。
結果的に高くつく場合もありますよ。
- 航空券は何ヶ月前に買うべき?
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出発の3ヶ月以上前に購入することをおすすめします。基本的に航空券の値段は、空席が少なくなればなるほど高くなる傾向にあるから。
しかし、突如新しい運賃の追加や、セールが行われることもあるので、出発の3ヶ月前を過ぎていても、安い航空券を購入できる可能性はありますよ!
航空券を購入後は、値段を見ないことをおすすめします。(安くなっているとショックなので…)
- 航空券は往復の方がお得?
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航空会社により異なりますが、往復航空券の方が、片道航空券x2よりも安いことがほとんどです。理由は、往復割引運賃が適用されるから。
国によっては、出発時に帰りの航空券がないと入国できない場合もあるので、最初から往復航空券を購入しておくことをおすすめします。
- 航空券の予約は何曜日が安い?
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大型連休を除く、火曜日、水曜日、木曜日の運賃は安い傾向にあります。週や月によっても変動するので、日程を前後して調べてみるのがおすすめ!
どうしても土曜日、日曜日とかぶってしまう場合は、行きか帰りどちらかだけでも外せると費用を抑えれますよ。
【準備編】①日程でも紹介してるので、ぜひご覧ください。
まとめ
元航空会社勤務&海外渡航歴45都市以上の経験をもとに、海外航空券に関する「準備〜実践〜注意点〜キャンセル」まで、一通りご紹介しました!
せっかくの海外旅行、安く・快適な旅の参考になると嬉しいです。
航空券は奥が深いから、旅行のたびに新たな発見があっておもしろい!
Have a lovely flight.